石川県小松市 松葉屋の【月よみ山路】
【石川県小松市 松葉屋】
松葉屋 の菓子造りは江戸の末、嘉永五年に加賀の名刹那谷寺の門前にて
寺侍那谷吉兵衛が羊羹を商ったのに始まります。
ご維新のころ、南加州の中心、小松城下に移り百六十年。
その長い歳月の中で、鍛えられ、磨き抜かれた心と技、
綿々五代にわたる松葉屋の「のれん」には味づくりにかけた
その心意気が今なお脈々と受け継がれ続けております。
一品一品に丹精を込め厳しく調製される銘菓の数々。
その風雅な姿には四季折々の移ろいゆく美しい日本の風情が
心豊かに表現されております。
亭々として聳える大樹の年輪にも似たその深い味わいを
心ゆくまでご賞味くだされば幸いです。
【月よみ山路】
ほのかな竹の香りが立ちのぼり葛を加え蒸しあげた飴が
独特の歯ごたえを残すほどよい甘さが口の中に広がり、
ほっこりとくずれた栗の香ばしさと共に季節の風味を添える味は
言うに及ばず、素材、かたち、香りが絶妙に溶け合った
蒸しの羊羹の逸品です。